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無駄にドラマティックに

2009.04.20 Mon
さあ、飛び立とうではないか。

あの燦々と煌く太陽に向かって、まっすぐと。

その足を大きく上げ、地面を踏みしめ、

風を轟かせ、瞳を光らせ、唇をかみ締めるのだ。







気違ってしまったのだろうか。

彼はため息をつきながら、ヒステリックに叫ぶ目の前の群集を眺めている。

上記の言葉たちは、群集が本当に叫んでいるわけではなかった。

しかし、両手を広げながら笑い、そして唄う彼らと上記の言葉たちにたいした差はなく

彼は群集にまぎれながら、どこか他人事のような気持ちで、盛り上がるまかりの集団に呑まれていく。


呑まれたほうが楽だったかもしれない、と彼は思った。

何も見えないほうが楽に決まっている。

この集団に囲まれることのむなしさなんて、見えないほうが断然楽に決まっているのだ。

いっそのこと同化して、中和して、骨の髄まで解けてなくなることができたら、どんなに楽なんだろう。


彼はまぶたを下ろした。

肌を刺激する、生暖かい体風。

もわっと地面から広がる熱気に、額から汗が滲んでくる。










さあ、今こそそのときだ。

聞こえるか。聞こえるか。

今こそ我々の力を、世に知らしめるとき。

あの広い青空に向かって、誰よりも高く、高く。










彼は自分の胸に手を当てる。

そして、確かな鼓動を感じ取った。



取り残された心は、確かに彼の中で眠っている。

安堵して、彼は静かに瞳をあける。

そして狭い空に向かって、仰いだ。






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麻痺

2009.02.19 Thu
肉刺だらけの君の掌が云う

「私を置いていって。」



強すぎる君。

僕は、肉刺だらけの君の掌がぐっと握った拳に気づかないふりをした。

気づかないふりをして、君を置いて前だけを見据える。


それでも、やっぱり君は酷だ。

瞳を閉じても、どうせ君の拳が浮かんでしまうのなら

振り返っても、振り返らなくても

一緒じゃないか。



僕は怒りに震えた。

震えるがあまり、瞳からあふれ出す透明な血の流れにも気がづかなかった。



僕は振り返る。

君は、肉刺だらけの拳を握ったまま空を仰ぐ。


背中に走る、狂おしいほどの戦慄。

僕はその衝動に任せるがまま、君の首を取り荒く口付ける。












続かない

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やっちまうんだぜ☆

2008.11.16 Sun


そこに潜んでいたのは悲しいほど儚い刹那。

千里の滑らかな頬に一筋の涙が伝い、詰まる胸を抱えながら静かに首を振ると、目の前に迫る悲しみはあざ笑うかのように彼女の心を蝕んでいく。

目の前の肉体は彼女の崩れた姿を見て笑みを浮かべるだけ。

彼女はその肉体に見下ろされるまま、せめて声だけは聞かせまいと喉を絞めながら堪えきれない液体だけを流していく。





「滑稽だね、千里。」




その声を愛していたのだと、千里は唇を噛む。




「でも、いい眺めだよ。」




その声に愛されていたのだと、千里は彼を見上げた。








「バイバイ」






その刹那、緩んでいた空気が一気に張り詰め

無機質な塊が彼女の心を貫通した。


















終われ














こういうシリアスーなものが好きな今日この頃。←

千里←主人公

彼←誰か



最近YOUTUBEで合唱ばっかり聞いてます。

癒されるー 泣けてくるようー

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山の奥の木の中の

2008.10.29 Wed
さんさん さんさん

さんさん さんさん

さわさわ さわさわ

さわさわ さわさわ


風の音に誘われるように足を進めて

湿った土を踏みしめるように 踏みしめるように


声がしたから、澄んだ鈴のような声。

声がしたから、吸い込まれるように 足は勝手に進んでいく。


脳と肉体の離脱とはよく言ったものだ。

現に今、私の体は私の意志とはまったく関係なく

引き寄せられるように森の奥へと進んでいく。


さんさん さんさん

さわさわ さわさわ

さんさん さんさん

さわさわ さわさわ


空気がひんやり冷たくなって

額に浮かぶ水滴がだんだん引いて行く。

ああ、このまま蒸発してしまうのだろうか。

体の内側から湧き上がる

得体の知れない期待にも似た恐怖。

乾ききった喉を潤す不安にも似た快楽。







「さんさん さんさん」

「さわさわ さわさわ」





ああ、森が呼んでいる。



















おちまい☆





週はじめに宿題とか課題とかがんばりまくったら宿題が終わったよー

今日はちょっとのんびりだよー わーいわーいわーーーーい!

今日の数学のテストはちょっとやばかったけどね!←

でも直前に間違いに気づいたからいいか!

知らないほうが幸せだったかも(・∀・)


と、何事もなかったかのようにいつも通りのテンションです。アハ☆

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昔、あるところに

2008.10.06 Mon
えりなと言う女の子がいました。

彼女は医学的には「女」と定義されていましたが、

本人にはその自覚が無く

台所を極端に嫌い

スカートから目を背け

リボンやアクセサリーに嫌悪を抱き

化粧に鬱陶しさを感じていました。


ある日、彼女の前に一人の魔法使いが現れました。


「あなたを男にしてあげるかわりに、あなたの声をもらうよ。」


黒いマントに身を包み、皴だらけの口角を怪しく上げると

その魔法使いは彼女の髪の毛に手をかけ、静かに笑い声を上げます。


その魔法使いに、体を硬直させながら、えりなは震える声で老体を突き飛ばしました。



「この世に魔法なんて無い。」



高笑いする声が脳に響き、えりなは頭を抱えながら恐怖を露にします。

その姿に、魔法使いは手のひらを天井高く仰ぎ、目を大きく見開きました。



「だったら試してみるかい?」



威圧的、とも取れるその声色に、えりなは再びつぶやきました。




「魔法なんて、ない。」








ー完















ちょっと待って、自分でも何してるのかわからない笑

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